コラム 雑記

夏祭りの切ない思い出。

2015/07/08


夏祭り。

人ごみの中を歩くのがあまり好きではない。だから、進んで行こうとは思わない。しかし、数年に一度は誘われて行っている。

屋台が並んでいるが、少しだけ、うきうきした気分になる。

そう言えば、小さい頃に夏祭りに連れて行ってもらったときのこと。

あまり裕福でなかったので、屋台でものを買ってもらうということがなかった。100円だけ貯金箱から出して、小さい手で握り締めて勇んで行ったものの、100円で買えるものなどなく、がっかりして帰った記憶がある。

その時はなんとも思わなかったが、たぶんお金がなかったので祭りで何かものを買うということができない状態だったのだろう。

今思えば、うちって結構びんぼうだったんだなあ、と思う。

少しして、そんな思い出話を家族でしていたら、まあこちらは別に対して気にもせずただの思い出話のつもりではなしたつもりだったのだが、親にしてみれば、それはちょっと切ない思い出で、お金を出せなかったことを心苦しく思っていたらしい。

ほんの少しだけ、目がうるっとしていた。最初どうしたんだろう、と不思議に思っていたのだが、実は、自分より親の方が切ない思い出だったようだ。

本当に、自分にとってはただの懐かしい思い出なのだが。親の気持ちって、そんなもんらしい。

それ以来、その話はしないようにしている。

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