毎年この季節になると話題になる花粉症。
私の周りには以外にも、花粉症になっている人はとても少ないのですが、それでもかかっている人を見ていると、とてもつらそうです。
花粉症になる人とならない人は、一体何が違うのでしょうか?
そもそも、花粉症の原因とはどんなものがあるのでしょうか?
今更ながらおさらいしてみたいと思います。
花粉症の原因は?
花粉症は行き過ぎたアレルギー反応。
花粉症の原因は、過剰なアレルギー反応です。
人間は、自分の体を健康な状態に保つ力を持っています。
異変があれば、修復し元に戻そうとします。
その元に戻す仕組みの一つに、外から体の中へ入ってきた異物を取り除く物があります。
例えば、目にホコリやゴミが入れば、涙が出て取り除こうとします。
食べ物の中の不要な成分は、排泄物として体外に出されます。
そういった異物を取り除く仕組みの一つに、アレルギー反応というものがあります。
体に害のある細菌やウイルスに対して、体のいろいろな器官が反応して、体を守ろうとすることです。
花粉が鼻から体内に入った時に、体を守ろうと過剰にアレルギー反応が起きることがあります。この時の反応を花粉症といいます。
つまり、花粉症とは花粉から体を守ろうとして過剰に防衛反応が働いている状態を指しているのです。
花粉症になる花粉の種類は?
花粉症の原因になる花粉は、今のところ約60種類報告されていますが、一番多いのがスギ花粉です。
代表的なものを上げていきます。
・ヒノキ花粉
・カモガヤ花粉
・オオアワガエリ花粉
・ブタクサ花粉
・ヨモギ花粉
・カナムグラ花粉
・シラカバ花粉
日本の花粉症の原因は、スギが一番多く報告されています。
一般的に世界三大花粉症と呼ばれるものがあります。
・ヨーロッパのイネ科花粉症
・日本のスギ花粉症
イネ科花粉症は、カモガヤ、オオアワガエリの花粉症を指しています。
ちなみに、我々が口にするお米のイネは、花粉症の原因になることはほとんどありません。
花粉症はいつから?
場所にもよりますし、原因になる花粉によりますが、一番多いスギ花粉であれば2月~3月ごろが多く、3月がピークになります。
ヒノキのピークは4月頃です。
イネ科なら5月ころがピークです。
ブタクサやカナムグラなら9月頃ですね。秋に花粉症の症状が現れた場合は、ブタクサが原因の一つとして考えられます。
ただ、花粉の量や飛ぶ時期はいろいろな条件で変わってきます。
最近はいろいろなサイトで確認ができます。
こまめに確認してみることをおすすめします。
花粉症の地域は?
花粉には地域性があります。
全国的に多い花粉がスギ花粉です。でも、北海道や沖縄にはありません。
もちろん、その他の花粉があります。
北海道にはシラカバ花粉が飛んでいます。
沖縄にはモクマオウ花粉が飛んでいますね。
スギ花粉の次にはヒノキ花粉が西日本を中心にしてよく報告されています。
悲しいかな、一つ花粉症を持っている人は、似た花粉で症状が出ることもあり、スギで花粉症を持っている人は、ヒノキでも花粉症を持っていることが多いそうです。
あなたはどうでしょうか?
花粉の飛んでいる時間帯は?
お昼が一番多いです。
12時~15時がピークです
一般的には午前中が少ないことが多いため、花粉をさけるなら午前中に用事をすませるのが良いとされています。
ただし、その日の天気にもよるため、一概には言えません。注意するのは、風の強さです。
天気予報をしっかりチェックしておきましょう。
花粉がたくさん飛んでいる気候は?
・風が強く乾燥している
・雨がふった翌日や、温かい日が数日続いた翌日
気温があがるとスギの花粉がよく飛びます。
15度以上あると、多くなると言われているので、一つの目安にすると良いでしょう。
湿気が多いと花粉が濡れて重くなって地面に落ちますが、乾燥しているとたくさん花粉が飛んでいきます。
雨が降った翌日は、雨でおちた花粉が舞い上がるため花粉の量が多いと言われています。
ちなみに、花粉症がひどくなるのはなぜか一年おきと言われています。
ひどい年を表、そうでない年を裏、と呼んだりもします。
ただ、かならずしもそうではありませんが。
花粉症になる人とならない人の違いは?
簡単に言うと、環境の差と個人差ですね。
その1 環境の差
当たり前ですが、花粉が多い地域に住んでいると症状が出やすくなります。また、外にいる時間が長いなど、花粉症に晒されやすい環境で過ごしている人が、発症しやすい傾向にあります。
インドア派の子供なら発症しにくいですし、元気なワンパク坊主なら外で遊ぶことが多いとかかりやすくなります。
沖縄でずっと生活しているなら当然、スギ花粉の花粉症なる可能性はとても低いです。
その他には、食生活や生活のリズムが取れているかどうか、なども実は影響があるとされています。(主な原因ではありません)
ストレスの有無でも、花粉症にかかりやすくなるといった研究もなされています。
その2 個人差
体質に寄るところも大きいです。遺伝的に花粉症になりやすいアレルギー体質な人は、かかりやすい傾向があります。(絶対かかるというわけではありませんよ)また、花粉症にかかっている人でも症状が軽い人もいます。
花粉症にはいろいろな要因が関係しているので、どれか一つだけに原因を特定することはできないのです。
花粉症の対策 薬は何がある?
花粉症になったら、情報を早めに確認して対策を打っておきましょう。
花粉症の薬の成分は?
では、薬はどのようなものがあるのでしょうか?
・メディエーター遊離抑制薬
・抗ロイコトリエン薬
・血管収縮薬
・ステロイド薬
主な成分を挙げてみました。
抗ヒスタミン
花粉症は、体内のヒスタミンという成分が悪さをしていろいろな症状が起きています。
そのヒスタミンを抑えるのが抗ヒスタミンです。くしゃみや鼻汁(鼻水)の症状に効き目があるとされています。軽度な初期のうちに使う事が多いです。
メディエーター薬
花粉の刺激でいろいろな化学物資が体内でできます。この時の化学物質ができる邪魔をして症状を軽くしたり、発生を遅くするのがメディエーター遊離抑制薬(ゆうりよくせいやく)です。
抗ロイコトリエン薬
抗ロイコトリエンは、鼻づまりの原因になるロイコトリエンの働きを抑えてくれます。
ステロイド薬
ステロイド薬は鼻の炎症を抑える役目があります。抗ヒスタミンで効き目がないときに使われることが多くあります。ただ、少し使い方に注意が必要とされています。
血管収縮薬
血管腫縮薬は、鼻のはれをとり鼻づまりを取り除いてくれます。
症状別に見てみると、
・鼻づまり 抗ロイコトリエンや血管収縮薬
と言った成分が有効とされています。
病院でも市販薬でも、使っている成分はほぼ同じですが(量が違うことはありますヨ)、花粉症のお薬の大きな欠点の一つに眠くなるというものがありました。(抗ヒスタミンですね)
これが薬の持つ副作用です。
そのため、眠気を取り除くためにカフェインが配合されている薬もありました。
ですが、実は花粉症の薬はどんどん新しい物が増えており、最近では眠気がおきにくく、効果が高い薬も登場しています。
いつも同じ薬をつかうのではなく、病院やドラッグストアの薬剤師さんに定期的に相談してみることが重要ですネ。
花粉症の症状が出てから使う?
花粉症の薬はいろいろとたくさんでています。
それだけ困っている人がたくさんいる証拠ですね。
ただ、花粉症になっている人は、シーズン前に使うと有効なものがあります。
成分によっては、症状が出る前に服用すると、そのシーズン中は症状が軽く済むという物があります。
花粉症がつらくなってから薬を使うのではなく(そういった使い方をするものもあります)、シーズンの1~2週間前から使うと効果的なものもありますので、早めに花粉情報を仕入れて、対策をねるようにしましょう。
花粉症の対策でグッズならどうする?
花粉症を避けるグッズは何がある?
基本的なものを挙げておきます。
・メガネ
・マスク
・マフラー・スカーフ
・コート(綿の素材)
特に服装は、ウールなどの静電気が起きやすいものは避けましょう。
実験のデータでは、綿が一番花粉がつきにくいという結果がでています。
綿がおすすめです。
他にあげておくと、花粉対策として花粉帽子スプレーがあります。
これをシューっと服に一吹きしておくと、花粉がつきにくくなります。
また、顔のまわりに吹くスプレーもあります。
こちらも花粉が顔の周りにつきにくいとされています。
また、最近販売している花粉対策用のマスクは本当に花粉をとめてくれる構造になっているので、かなり楽になるようですね。
薬局やドラッグストアでしっかりとリサーチして、自分にあったグッズを選ぶようにしましょう。
花粉症対策を食品で?
その他には、食品で花粉症の時に食べるといい、とされている食べ物があります。
簡単にあげておきます。
・甜茶(てんちゃ)
・べにふうき茶
・いちご
・れんこん
この中では、ヨーグルトと甜茶がと話題になっており、多くの人が試してみているようです。
花粉症にはヨーグルトが効果ある?菌の種類や食べ方って?
あとは、免疫力を強めると言われている食べ物が良いと言われています。
もずくなどなどがその例ですね。ネバネバ成分(フコイダン)が花粉症の時にオススメです。
食べ物は一度食べるだけではなく、普段から積極的に取るのが良いとされています。
できるだけこれらに気をつけた食生活をおくるようにしましょう。
最後に
年々、飛んでいる花粉の量が増えているというデータが有ります。
また、花粉症の原因の一つとして、大気中の化学物質なども挙げられており、特に最近よく話題になっているPM2.5も、花粉症をひどくしているものという研究が進んでいます。
その他、ストレスなどからも花粉症が発症するという研究も発表されており、実は花粉症とは現代病の一種である可能性も否定出来ないところです。
事前に情報を集めて、しっかりと対策を立てれるようにしたいものですネ。
最後までお読みいただきまして、有難うございました。
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