最近、外国の風習が日本に入ってきている。それらはほとんどが商売を目的としたものだ。ハロウイーンしかり、今年初めて耳にしたが、イースターなどだ。
もちろん、今までも、例えばバレンタインやホワイトデーなども商売目的なのは良く理解しているが、ことさらハロウイーンなどは本来の意味とかけ離れた内容になってしまっている。
これらは、単に日本人がお祭り好きだからという側面も当然持っているのだと思う。
難しいことは何も考えずに、騒げればよい、楽しければよい、というところだろう。
その一方で、昔ながらの風習がだんだん廃れてきているという一面もある。そういったものは伝統となり、いわゆるハレの舞台でしか使われなくなってきている。
着物などは、その代表ではないだろうか? 紋付はかまも、同じくである。
ただし最近少し思ったこと。スマホやネットの普及により、逆にそういったことに対して簡単に調べることができるため、意外に若い人たちの中でもそういったことに詳しい人もちらほら見受けられる。
その昔、これから漢字はどのようになっていくか? という話を聞いたことがある。だんだん漢字を書く人が減ってきて、使われる字数が減ってくる、というものであった。
しかし、今現在、どうであろうか?
パソコンやスマホを使うと手書きのときよりたくさん漢字を使っているような気がする。
その現象と、こういった伝統的な知識の有無が似ているような気がする。何かあるごとに、例えば、年中行事のようなものは、毎年調べるようになるので、意外と知っている、覚えたということも割と感じるようになっているのではないだろうか?
思ったより、技術の発達は意外な結果を生むようである。