会社を退職すると、いろいろと手続きがたまりまくります。
その中で健康保険は、選択肢に悩む問題の一つではないでしょうか?
任意継続がいいの?
国保がいいの?
ここでお得なのはどちらか解説をおこなっていきます。
退職のあとの健康保険は任意継続と国保どちらがお得?
会社に勤めているときには、会社が加入している健康保険を利用していると思います。
ですが、退職するときには任意継続と国民健康保険のどちらを選ぶか迷うところですよね!
一番大きな決め手は、どちらが支払い保険料が安く抑えられるかではないでしょうか?
知り合いの社会保険労務士さんに教えてもらったお話です。
「今まで相談を受けた人たちは、もれなく任意継続のほうが安かった」
私の知り合いは事実、勤めていた会社と市役所と両方に問い合わせた結果、任意継続のほうが安かったといっていました。
ちなみに、私も任継のほうが安かったです。
選ぶときの目安としては、年収500万円~600万円(税引き前の金額です)の間にラインがあるそうです。
もちろん、会社以外に収入が発生しているかどうかや、退職した後にどんなライフプランを描いているかにもよると思います。
どちらにしても、市役所や会社に問い合わせてみる必要がありますが、目安は上記の500万円~600万円だと考えておいてください。
*ちなみに、平成26年度から計算方式が変わりました。
それまでは各地域で計算が違ったのですが、全国で統一され同じ計算式になりました。
その他のポイントとしては、任継は扶養家族の保険料を払う必要がありません。
(一人分の保険料で扶養家族分の保険証がもらえます。)
一方、国保は扶養家族という考え方はしないため、合計の支払額は一人分より多めに支払わなければなりません。(共働きの場合は特に注意が必要ですね)
退職するとき健康保険を継続するための手続きは?
任意継続するための条件は、
*資格喪失日の前日までに、継続して2ヶ月以上の保険者期間があること
*資格喪失日から、20日以内に申請すること
となっています。
普通に会社に勤めていて、勤続年数がそれなりにある場合は、まず問題ありません。
手続きは、通常は退職前に会社に申し出ると書類がもらえます。
それを記入し、退職してから申請するようになります。
*会社によっては退職前に書類を預かって提出してくれる場合もあります。
さて、大事なのは申請する時に保険証を返却しなければならないのですが、そうすると保険証がない状態で病院にいく可能性がでてきます。
病院にも寄りますが、基本的には自分で立て替えて支払っておき、任継の保険証が届いてから立替分を返却してもらうようになります。
対応は病院によって違いますので、事前に確認しておきましょう。
立替だと、通常より意外と多めに支払うことがありますので!
*保険証が手元にない場合は、立て替えておいて後日差額を返してもらう!
健康保険を継続から国保に切り替える手続きは?
任意継続は最大2年間続けることができます。
ですが、2年目に入る前に再度、市役所で計算してもらいましょう。
就職の予定があるか? などでも変わってきますが、引き続き収入が少ない、または収入がなければ、国保の方がぐっと安くなります。
ちなみに、任継は一度受けたら原則2年間は加入し続ける義務があります。
ですが、実は支払いをやめると自動的に資格喪失になるので、実質はやめることが可能です。
私が退職したときは、任継は1年目でやめ、2年目からは国保に切り替えましたが、市役所で普通に、
「支払わなければ自動的にとまりますから、そちらの手続きは何もしなくて良いですよ~
こちらの国保の手続きだけしっかりやっておきましょうね~」
と言われました。
そして実際に、後日、任意継続保険の資格喪失証がとどき、無事に国保に切り替えることができました。
なので、手続き上は2年続けなくても任継→国保に切り替えることは可能です。
裏技でもなんでもないので、しっかり確認して心置きなくお得なほうを選びましょう!
まとめ
中小企業にお勤めをしていて役職がないような人は、まず任継がお得なケースがほとんどです。(給料が500万円超えることがほぼないため)
そして確認のために市役所に聞くと思いますが、実は市役所は昔と違って思ったより親切で丁寧です。
怖がることなく、どんどん活用して、しっかり次のライフプランに備えましょう!!
最後までお読みいただきまして有難うございました。