日本では、残念ながらいろいろな自然災害がおこります。
地震もそうですが、台風もその一つです。
ところで、テレビなどで台風がきた時にその名前が報道されることがありますが、これらはなぜ名前がついているのでしょうか?
そして、どうやってつけているのでしょうか?
良く聞く台風の番号についてもあわせてご紹介していきます。
台風の名前はなぜついているの?
最近、台風のニュースでカタカナの名前がついているのを時々耳にしませんか?
これらの名前はなぜついているのでしょうか?
もともとは、アメリカの軍隊(海軍・空軍)の気象担当者が付け出したことが始まりといわれています。
グアムにある米軍台風警戒センターという場所があり、そこで決められていました。
戦争において天候は、非常に重要視されていました。
戦略を大きく左右するからです。
飛行機を飛ばしたり、戦艦で攻めたりするのに台風は注意しなければならないものであるからです。
そしてこの担当者達が自分の奥さんや、彼女の名前をつけるようになり、これが女性の名前をつけだした由来とされています。
その後、第2次世界大戦が終了し、米軍の統治下にある日本でもこれにならい、台風に名前をつけるようになります。
例えば1949年(昭和24年)に関東地方に大きな被害をもたらした台風は、キティ台風として有名です。
他の米軍の占領下にあったアジア諸国でも同じように名前がつけられていました。
さて、それからしばらくこの習慣は続いたのですが、アジア独自の名前をつけようという話になり、各国がそれぞれ提出した名前を使うようになりました。
これが現在使用されている台風の名前になります。
台風の名前はどうやってつけているの?
日本を含めた14カ国が加盟する台風委員会というものがあります。
加盟国は
カンボジア・中国・北朝鮮・香港・日本・ラオス・マカオ・マレーシア・ミクロネシア・フィリピン・韓国・タイ・米国・ベトナム
の14カ国です。
これらの国がそれぞれ提出している台風の名前をそれぞれ順番に使用していく取り決めになっています。
なので、14カ国×10=140 の名前がリスト化されており、5~6年で一回りすると再度同じ名前を使っていくということになります。
ちなみに日本は
てんびん
やぎ
うさぎ
かじき
かんむり
くじら
コップ
コンパス
とかげ
はと
の10個です。
これらはすべて星座からとっています。
星座である理由は、船の運航上、星座は非常に重要視されているので、なじみがあるからということです。
ちなみに、なぜ黄道十二宮であるかに座やしし座などが使われていないのでしょうか?
それは、商品名などの商売上のネーミングとかぶらないように注意し、勘違いや誤解がおきにくいようにという、日本人らしい気配りの結果、これらに決められたとのことです。
台風を日本は番号で呼ぶのはなぜ?
さて、では米軍の統治下で台風に名前をつけていた以前はどうしていたのでしょうか?
観測が始まって以来、日本では発生の順番に台風の番号をつけていました。
1号、2号、3号、・・・
そして、年が明けるとまた新しく1号から始まるというわけです。
そしてこの数え方になじんでいるため、日本ではいまだに番号で呼ぶことが多いというわけです。
たしかにそのほうがデータを観測する場合はわかりやすいですよね?
まとめ
台風はいまだにわからない未知の部分があるといわれています。
それでも近年、技術が発達することにより、かなりの精度で進路を予測することができます。
できるだけ被害に会わなくてすむように、正しい知識としっかりした情報の使い方を覚えるようにしたいものですね。
最後までお読みいただきまして有難うございました。