日本の風習の一つであるお彼岸。
驚いたことに、この風習は日本以外では見られないそうです。
日本ではこの時期にお墓参りを行います。
ですが、お彼岸の正しい意味をご存知ですか?
時期はいつか知ってますか?
お墓参りのマナーなど、しっかりと勉強しておきましょう。
お彼岸の意味は日本の風習から?
もともと日本では、自然そのものを敬い大切にするという風習がありました。
例えば、神様は天から降りてくるときは山であり、山は亡くなったご先祖様の霊魂の行き着く先とも考えられていました。
これが、山そのものを神様、または神聖な場所と考える理由の一つです。(いろいろな説や考えがあります。)
そして、そこにいるご先祖様の魂は、春になると田んぼに降りてきて、秋の収穫の時期になると山に帰っていくというふうに考えられるようになります。
その考え方を受け継いでいるのが、祈年祭(きねんさい・としごいのまつり)であり、新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)と呼ばれるものです。
祈年祭を行う日が春分の日で、新嘗祭を行う日が秋分の日、というわけですね。
さて、こういった自然を崇拝する、大切にするという日本古来の風習が受け継がれている中で、大陸から仏教というものが取り入れられるようになります
仏教の教えの一つに、あちら側の世界(極楽浄土・ごくらくじょうど)という思想があります。
この極楽浄土という思想が、日本古来の風習と交じり合いできた風習がお彼岸というわけです。
なので、仏教の本場インドや中国では、お彼岸という風習はありません。
日本独自の風習なので、ぜひ大切にしていきたいものです。
お彼岸の時期はいつ?
春分の日の前後3日間と、秋分の日3日間がお彼岸の時期です。
2015年は
3月18日~3月24日
9月20日~9月26日
です。
2016年は
3月17日~3月23日
9月19日~9月25日
です。
お彼岸の時期は、春分の日と秋分の日を中心にして決められています。
春分の日と秋分の日は、国立天文台が作成する資料(暦象年表)で決められています。
法律上は、春分の日が3月20日から3月21日ごろ、秋分の日が9月23日ごろ、とされています。
前年に決められるので、正確な日付は翌年の日付しかわかりません。
ちなみに、2013年~2016年の春分の日は次のとおりです。
2013年(平成25年) 3月20日 水曜日
2014年(平成26年) 3月21日 金曜日
2015年(平成27年) 3月21日 土曜日
2016年(平成28年) 3月20日 日曜日
2013年~2016年の秋分の日は次のとおりです。
2013年(平成25年) 9月23日 月曜日
2014年(平成26年) 9月23日 火曜日
2015年(平成27年) 9月23日 水曜日
2016年(平成28年) 9月22日 木曜日
お彼岸の墓参りのマナーを覚えよう!
お彼岸にお墓参りするときには特別な作法はありません。
普通のお墓参りのマナーにならいます。
霊園によって多少の違いはありますが、基本的なことを述べておきます。
・時間帯
午前中、または日中がよいとされています。
しかし、車で行く場合などは混雑することが多いです。
できるだけ早く行くほうが、お墓参りもスムーズに済みます。
早い時間がおすすめです。
・お掃除
お墓の周りの草を抜くところから初めて、墓石をしっかり磨きましょう。
なお、この時に水をかけるか?かけないか?
これが必ず話題になるようです。
これは答えから書くと、どちらでもよいと考えます。
それぞれの宗派にもよりますし、その家でのやり方で問題ありません。
また、墓石やさんによると、お墓参りの時に水をかけただけでは、墓石がダメージを受けることはないそうです。
たっぷりかけても問題なし!
とのこと。
特別に正解はありません。正しいと思う方法で墓石をキレイにしてあげてください。
ただし、アルコールをかけるのはやめてください。
これは、カビの原因となるので墓石がダメになります。
ジュースのたぐいもNGです。
かけるのはお水だけにしましょう。
・お供え物
何をお供えしても問題ありません。
ただ、お参りが済んだら必ず持って買えるようにしましょう。鳥や猫などの動物に荒らされて汚れないようににするためです。
お酒やジュースもフタを明けたまま置いてかえるのはやめましょう。
こぼれると墓石にカビが生えてダメになってしまいます。
・お線香
束でお供えすると長持ちします。束をお供えするようにしましょう。
・お花
本来は生花がよいのですが、長持ちするように最近では造花が主流です。
造花でも問題ありません。
まとめ
お彼岸は日本独自の風習です。
できればお墓はこまめに通うほうがよいのですが、離れた場所に住んでいるなどなかなか頻繁に通えない場合があります。
そんな時は、心のなかで手を合わせるだけでも良いとされています。
お彼岸の時期には、ご先祖様に思いを寄せる。
最低限は、それくらいはしたいところです。
最後までお読みいただきまして有難うございました。
よろしければコチラの記事もドウゾ。
お彼岸のぼたもちとおはぎの違いは?供えるのはなぜ?他のお供え物は?
初彼岸の意味やいつなのかは知ってますか?お返しはどうする?
お彼岸の結婚式は大安ならいい?中日の結婚式がおすすめ?招待状は?