2011年ごろから、夏バテならぬ秋バテという言葉を聞くようになりました。
めざましテレビ、ひるおび、NHKのあさいち、ゲンキの時間、古いところでは朝ズバでも取り上げられていたようです。
そもそも夏バテや秋バテとは何なのでしょうか?
違いや対処法について述べていきたいと思います。
夏バテと秋バテは違いがある?
夏バテの意味は?
秋バテの前に、夏バテとはなにかご存知でしょうか?
夏バテとは、夏にバテルことです。
もう少し細かく書くと、夏の暑さが原因となって体がだるくなったりしんどくなることです。
期間としては、9月~10月ごろです。
本来は夏が終わって現れる症状をさしていたのですが、最近は8月の夏真っ盛りに現れる症状も指すことがあります。
病名として夏バテという言い方をするわけではありません。
病院で夏バテと使う場合は、暑さが原因の体調不良ですね、ということを患者さんにわかりやすく説明する時です。
夏の暑さで自律神経がやられてナントカカントカ、と言われるよりも、
「夏バテですね。消化に良い食べ物と十分な睡眠と休憩をとってください」
と言われたほうがわかりやすいと思います。
夏バテは暑さが原因となる体調不良のこと全般を指していいます。
冷たい飲み物を飲み過ぎて内蔵がうまく働かず、体がしんどいことも夏バテです。
なんとなく食欲が出ないことも同じです。
最近ではクーラーの効いた室内の温度と、猛暑の外気との差で体温のコントロールがうまくいかずに、体がだるくなることも夏バテに入れている人もいます。
夏に体調不良になれば夏バテ、と考えてよいでしょう。
秋バテの意味とは?
では、秋バテとはどのような症状なのでしょうか?
簡単に書くと、夏から秋の季節の移り変わりに、体がついていけずにおこる体調不良をさしています。
時期的には9月~10月ごろの症状です。
このように書くと、季節の移り変わりぐらい今までもあったんじゃ??
という気もします。
ですがここ数年の猛暑で、夏と秋の気温差が今までよりも大きくなっています。
つまり、季節の気温差が大きいため、そのギャップをうまく調整できずに体調をくずす人が増えてきています。
それを秋バテと呼んで、特に注意をうながすようになったというわけです。
まとめると、夏バテは暑さからくる体調不良、秋バテは夏と秋の季節差からくる体調不良、ということになります。
秋バテの改善は温活がいい!
では、秋バテの改善には何がよいのでしょうか?
大切なのは、休息とリラックスになります。
秋バテとは、自律神経(じりつしんけい・呼吸や血の流れをコントロールをしている体の神経)が上手に働きにくくなっており、それによって体調不良がおきています。
自律神経には交感神経(こうかんしんけい・体が活発に動いている時に働いている神経)と副交感神経(ふくこうかんしんけい・体を休めている時に働いている神経)があります。
そして、副交感神経が働きにくくなっているのが、秋バテの原因です。
つまり、体をできるだけ休めるようにするのが秋バテの処置になります。
具体的には次のとおりです。
・ゆっくりお風呂に入る
・アロマなどでリラックスする
・しっかり睡眠をとる
・マッサージをうける
・ストレッチをする
・ウオーキングなどの軽い運動をする
ストレスの解消法に似ています。
できるだけのんびりすれば、そのまま秋バテの対策になります。
個人的におすすめするのは、体を温める温活です。
理由は、お金をあまりかけずに簡単にできるからです。
お風呂にゆっくり入浴するのが一番効果的です。
筋肉も内蔵もしっかりと温めることができます。
入浴剤をつかうのも良いです。
今は本当に色々種類があります。中でも漢方の生薬が効いている入浴剤がオススメです。
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食べ物や食事で温まろう!
暖かい飲み物も効果的です。
内蔵を中から暖められるので、非常におすすめです。
コーヒーよりも、ハーブティーなどが良いです。(コーヒーはカフェインが強いので)
私がよく利用するのは、スーパーで売っている12個で100円くらいのインスタントの味噌汁です。
その他にもインスタントのスープ(カップスープなど)もオススメです。
マグカップに入れて、お湯を注いでそのまま飲むだけです。
簡単ですよね?
もちろん、温かくて消化にやさしい食べ物もいいです。
秋バテの食事のレシピは?
秋バテの対策に向いている食材を使った料理は、さばの味噌煮です。
鯖の旬は秋なので一番美味しい時期です。
また、お味噌は実は栄養価がとても高く、疲れた胃腸にとてもやさしい調味料です。
臭い消しで使われているしょうがも、体を温める効果があります。
秋バテには、さばの味噌煮はとても理にかなった食べ物なのです。
さばの味噌煮 レシピ
↓
秋バテの予防や防止はどうする?
秋バテの予防や防止も、やることはほとんど一緒です。
休息とリラックスを心がけ、気持ちがゆったりできる時間を確保するようにしてください。
本当は、夏の間から注意しておくのがベストなのですが、なかなか難しいと思います。
もし可能なら、早い段階から意識して入浴するようにしてください。
夏はシャワーで済ませてしまいがちですが、湯船をはってしっかり浸かるようにしてください。
ワンルームの場合なら、足湯でもオーケーです。
・浴槽に15センチ~20センチほどお湯をはる
・15分~20分足をつけっぱなしにする。
・温度は体温より少し高いくらい(38度~40度が目安)
夏のうちから習慣がついていると、秋に入って非常に楽です。
まとめ
時代の移り変わりとともに、人間の病気や症状もいろいろと変わってきました。
秋バテもそういった症状の一つといえるでしょう。
季節の変わり目は、昔から注意が必要と言われてきました。
これからは特に気をつける必要があります。
少しでもお役に立てると幸いです。
最後までお読みいただきまして有難うございました。
使用イラスト(c)フリーメディカルイラスト図鑑